ご挨拶

昨年3月に開催致しました「第二回 竜成の会」ではスペシャルゲストに詩人の谷川俊太郎さんをお招きして「ひげ」をテーマに詩の朗読・能狂言を披露しました。
第一回に引き続きまして、前回も皆様のお力添えを賜り大変賑やかな会となりました事、改めまして御礼申し上げます。
 
この度、私事ですが父であり、師匠である宇髙通成が古稀(70歳)を迎えました。
父は中学一年生の頃より、金剛流25世宗家・金剛巌(こんごういわお)師の書生となり、10年間の内弟子修行を経てプロの能楽師となりました。父の70年の道のりには、『親の七光り』を存分に使っている二代目の私にとっては、想像もできない苦労があった事だと…最近になってそう思う様になりました。
今回の「竜成の会」では能楽家族の長男として、また父師匠への古稀のお祝いの思いもあり、「家族」をテーマに能狂言の番組を組みました。
 
仕舞「玉之段」では我が子のために命を捨てる母の強い愛情を描きます。シテには同門で、私の姉弟子である羽多野良子先生にご出演を賜ります。
狂言「因幡堂」は、京都の因幡堂を舞台に繰り広げられる、夫婦のハートフルコメディです。いつの時代も変わらない夫婦の有様をお楽しみ頂きます。
そして能「石橋 狻猊之式」(しゃっきょう さんげいのしき)では勇壮な獅子の親子を、父・通成と、竜成・徳成兄弟の三人で務めさせて頂きます。そして舞台で使用する能面は姉である能面作家・景子が打ちます。能楽家族の総力を上げての祝言の舞台となります。
 
能狂言が描く「家族」模様を通して、様々な事を思い、お楽しみ頂くひと時をお過ごし頂けましたら幸いこの上なく存じます。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。
 

宇髙竜成

番組

ご挨拶 

竜成 宇滝太朗
 

仕舞「玉之段」

シテ 羽多野良子
地謡 惣明貞助 宇徳成
   宇竜成 重本昌也
 

狂言「因幡堂」

シテ 茂山良暢
アド 山口耕道
後見 新島健人
 

<休憩30分>

能「石橋 狻猊之式」

ツレ 宇徳成
ツレ 宇竜成
シテ 宇通成
ワキ 小林 努
間狂言 茂山良暢
大鼓 森山泰幸
小鼓 吉阪一郎
太鼓 前川光範
笛  森田保美
後見 廣田幸稔 金剛永謹 豊嶋幸洋
地謡 漆垣謙次 山田伊純 豊島晃嗣
   小野芳朗 今井克紀 種田道一
   今井清隆 金剛龍謹
 

<終演予定 17時頃>
 
終演後はロビーにてささやかなレセプション(30分程度)をご用意しております。お時間ございましたら是非ご歓談下さい。

解説

玉之段(たまのだん)

玉之段は能「海人(あま)」の中にある特別な舞の場面です。このように「~之段」と言われるものは、「段物(だんもの)」と呼ばれ、特別な扱いの曲で、230番以上ある仕舞の中でもわずか9番しかありません。「志度寺縁起」に伝わる「玉取姫」の伝説。我が子を思う母の強い愛情を描いた、力強くも儚い物語です。
 

あらすじ

我が子を大臣の後継ぎにするという約束を得て、龍神に奪われた宝珠「面向不背の玉」を取り戻す為に竜宮へ飛び入る海人乙女。「さては我が子の為に捨てん命、露ほども惜しからじ。」と決死の覚悟で玉を取り戻しますが、ついに龍神に追いつめられます。海人はかねてより計画していた通り、自らの乳の下を掻き切り、そこに宝珠を押し込め、そして自分の身体に付けていた縄を引いて合図を送ります。海上の人々は喜んで縄を引き上げ、海人は自らの命と引き換えに宝珠を取り戻します。

因幡堂(いなばどう)

因幡堂は京都市下京区因幡堂町に今も実在する平等寺という寺院の事で、実在する寺院の中で最も狂言に用いられてる場所だそうです。能狂言の面白いところは、現実の出来事か、またはフィクションの出来事か、その線引きが曖昧なところです。名所や旧跡に行って「もしかしたらここで本当にあったのかも…。」と思いを馳せるのも楽しみのひとつです。
 

あらすじ

大酒飲みの妻にうんざりした男は、妻が実家に帰ったのにあわせて離縁状を送りつけます。晴れてひとり身になった男は因幡堂に新しい妻を娶る祈願に出掛け、そこで一夜を過ごして夢のお告げを待ちます。(このように昔のお参りは『通夜』でした。)さて、一方的に離縁状を送りつけられた妻は、男が祈願の為に因幡堂に行ったことを聞き、本堂へ向かうと、男が眠っています。妻は男の枕元で『西の門に立っているのが新しい妻である。』とささやきます。男はその声を夢のお告げだと思い込み、西門へ向かうと、そこには衣で顔を隠した女が立っています。男は喜んで我が家へ連れて帰り婚礼の盃を交わそうとしますが…。

石橋(しゃっきょう)

石橋とは自然に出来た石の橋で、その長さは3丈(約10m)あまり、その幅は1尺(約30cm)にも足らず、一面に滑らかな苔が生えていて、1000丈(約3000m)の谷に掛かっています。人々は向かいにある文殊菩薩の浄土へ渡る為に、永い間の難行苦行をしてこの石橋に挑みます。しかし、文殊菩薩の聖獣である獅子はその石橋の上で遊び戯れるのです。この石橋は人間への戒めと大自然への畏怖の念がテーマになっています。能楽師にとっても石橋は大曲で重習と言われる高難度の演目です。「狻猊之式」は親子三人の獅子が登場する珍しい特別演出です。
 

あらすじ

大江定基は愛する妻に先立たれたのを機に出家し、寂昭法師と名乗り中国・天竺の仏跡を巡る旅を続け、やがて中国の清涼山にある石橋にたどり着きます。やがて老人と若い男が現れ、橋の向こうには文殊菩薩の浄土があるが、この橋は狭く長く、千尋の谷に掛かり、人が容易に渡れるものではないことを語ります。そして、しばらくここで待つならば奇跡を見るであろうと告げ、姿を消します。
やがて橋の向こうから文殊菩薩の使いである獅子たちが現われます。獅子は香り高く咲き誇る牡丹の花に戯れ、石橋の上で華やかに獅子舞を舞い、やがて文殊菩薩の元に帰って行きます。

公演概要

第三回 竜成の会「石橋 狻猊之式」

公演日:2017年6月4日(日) 開場13:30/開演14:00
終了しました

 

会場:金剛能楽堂 

 

チケット発売日:2017年3月16日(木)10:00~ 
終了しました

 

チケット料金

【特等席】15,000円 
【一等席】10,000円 
【二等席】8,000円 
【三等席】5,000円
【親子シート】7,000円/2名様※1名様追加につき3,500円 
【次世代シート】3,000円 
【一等席BOX席】50,000円/1~5名様

 
【お問い合わせ先】
タツシゲの会事務局
[E-Mail] info@tatsushigenokai.com

チケット情報

入場料

【特等席】15,000円 
【一等席】10,000円 
【二等席】8,000円 
【三等席】5,000円
 
【親子シート】7,000円/2名様 ※ 1名様追加につき3,500円

6歳以上のお子様(お孫さんも可)とご一緒にお座り頂けるお席です。
お子様(お孫さん)と一緒に本物の芸術体験を。
二階席は親子限定シートなので、リラックスしてご覧下さい。

 
【次世代シート】3,000円

次世代の能楽ファンを育てる目的でご用意しました。
お能を初めてご覧になる方、学生の方、演劇を志す方、これらの条件に一つでも当てはまる方がお買い上げ頂けます。(証明書等は必要ございません) 

 
【一等席BOX席】50,000円/1~5名様

正面後方の御簾席です。最大5名様でご利用できます。

座席図

座席案内

正面席エリア

舞台の正面に位置する座席です。舞台後方には松が描かれた鏡板(かがみいた)が見えます。
 
【特等席】
限定36席のプレミア席です。一番舞台に近い席なので舞台上の緊張感を味わえます。
謡CDとささやかなお土産がついてきます。 
【一等席】
正面から橋掛かりまで全体を見渡す事ができる席です。舞台上の動きが全て見えるので一体感が味わえます。  
【次世代シート】
次世代の能楽ファンを育てる目的でご用意しました。
お能を初めてご覧になる方、演劇を志す方、これらの条件に一つでも当てはまる方がお買い上げ頂けます。  
【BOXシート】※ 3席限定 
正面後方の御簾席です。最大五名様でご利用できます。ゆったりとお知り合いだけで如何でしょうか。

中正面エリア

能面をかけた役者の視界は大変狭く、舞台上の柱を目安に自分の位置を把握しています。
中正面の前にそびえる「目安柱」は上記の理由で取り除く事ができません。一番安い価格設定になりますが穴場の席でもあります。
 
【中正面三等席】
舞台に近い座席の中では一番価格の安い席です。
柱を隔てて二つのスクリーンから見る感覚で、一番立体的に舞台を捉える事ができます。 
【次世代シート】
次世代の能楽ファンを育てる目的でご用意しました。
お能を初めてご覧になる方、演劇を志す方、これらの条件に一つでも当てはまる方がお買い上げ頂けます。

脇正面エリア

能舞台ならではの座席です。舞台を真横から、まるでバックステージから見るような感覚になります。
またこちらから見える壁面には竹が描かれています。
 
【二等席】
正面では見る事ができない舞の奥行きを感じる事ができます。
また背景に動きがなく、役者の動きだけを見たい人にオススメです。玄人はこの席から見ます。 
【脇正面三等席】
脇正面の後方にある席です。リラックスして見る事ができる席で、もしかしたら寝てしまうかも…?!という方も安心です。 
【次世代シート】
次世代の能楽ファンを育てる目的でご用意しました。
お能を初めてご覧になる方、演劇を志す方、これらの条件に一つでも当てはまる方がお買い上げ頂けます。

二階席エリア

舞台正面の二階席にある座席です。上から見下ろす形になり、現在のトレンドでは価格の安い座席となりますが、かつては貴賓席として使われていました。
 
【親子シート】
6歳以上のお子様(お孫さんも可)とご一緒にお座り頂けるお席です。お子様(お孫さん)と一緒に本物の芸術体験を。
二階席は親子限定シートなので、リラックスしてご覧ください。


より深く楽しみたい方へ

【歌詞カード・現代語訳付きの謡CD】竜成の会では公演に先立ちまして、歌詞カード・現代語訳付きの謡CDをご希望の方に1,000円にて販売いたします。事前にお聞き頂く事で、お能の台詞が聞き取りやすくなります。また、鑑賞後もお楽しみ頂く事ができます。CDはチケットと同封いたします。

託児サービス

本公演では1歳〜5歳のお子様対象の託児サービスをご用意しております。料金は2,000円~3,000円です。
お問い合わせは、タツシゲの会事務局(080-42437440)まで。


アクセス

金剛能楽堂
京都市上京区烏丸通一条下ル龍前町590
Google Map >>
 
●市営地下鉄烏丸線「今出川」駅6番出口より南へ徒歩5分
●市バス「烏丸今出川」停留所より南へ徒歩5分
 

※ 駐車場はございませんので、京都御苑の一般有料駐車場をご利用ください。